「発達」タグアーカイブ

『心の先史時代』スティーヴン ミズン 青土社

この本は人間の心がどのように発展してきたのかについての本です。心理学の、人の心は「汎用学習機構」「(領域特化型知能)スイスアーミーナイフ」「認知流動性」の三つの部分の発達からなる、という仮説をもとに、人類の祖先がどの段階でどのようにそれらを獲得していったのかを、チンパンジーの研究や考古学の成果に基づいて探ります。

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『言葉をおぼえるしくみ』ちくま学芸文庫 今井むつみ 針生悦子

英語をはじめとする印欧語では、a や the 等の冠詞を付けたり、付けなかったりすることによって、材質と物体を分けていますが、日本語では、材質を表す言葉も、物体を指す言葉も、言葉の形の上では明確な違いがありません。
このような言葉の違いに対して、「材質と物体を分けていない言語の話者は、その違いを理解していない」と、哲学者の「クワイン」という人は言ったそうです。さて、本当なのでしょうか…。

また、中国語の動詞は日本語(5段活用)や英語(過去形、三人称)などのように、変化をしません。そのため子供はいつも同じ単語を聞くことができるので、中国語が母語の子供は動詞の獲得が早い、という意見があるそうです。さて、本当なのでしょうか?

 

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