映画『トランセンデンス』

映画『トランセンデンス』の感想などを。

巷でいまいちな評判の、トランセンデンスを見てきました。
人工知能と、シンギュラリティが、映画の中心ネタと聞いたので。

「シンギュラリティー」は技術的特異点のことで、人間の知能が「計算」だとするのなら、コンピュータの計算能力がそろそろ人間を超える。その時どうなるのって話ですね。(シンギュラリティをテーマにした本や小説については全く読めていませんが…。)

映画は確かにとっちらかってて、散漫な感じでした。さらに、どのへんにリアリティのレベルを置こうとしているのかがわからない。映像的に印象に残るようなポイントもあまりありませんでしたし。

だから誰かの視点ではなく、俯瞰的に突っ込みいれながら見るのがいいとおもいます。
個人的にはとっちらかり具合を、整理しながら見るのも面白かったです。

以下、映画の内容の核心や結果に触れます(ネタバレ)。

 

 

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Labyrinth-2.b「不完全性定理②-無限の技・集合」

「ゲーデルの不完全性定理により、人工知能ができないことは証明されているのか?」という問題を考えるために、ヒルベルト計画を追いかけます。今回は、集合とパラドックスを見てみました。

「数学とは一体何か?」という大きな問で終わっていますが、これは数学の哲学の領域のようですね。

http://mangag.com/manga/?p=23420

前回挙げた参考文献、『ゲーデル 不完全性定理』を、主に参考にしています。

強力な秘奥義をマスターしたヒルベルト、この技をパラドックスの呪いから救い出すことはできるのか!?そして数学とは一体何なのか。次回「論理主義・直感主義」!
の予定。

集合をあみだしたカントール自身はパラドックスについてはあまり気にしていなかったそうです。

『記号創発ロボティクス』谷口忠大 講談社選書メチエ

コンピュータは、チューリングマシンを応用した、記号を操る機械ですが、これに知能を持たせようとすると、「記号とはなにか」と言う問題に行きあたります。

そもそも記号は人が作り出しているのに、それを人から与えられるままに操作しているだけでは、知能としての力強さにかけます。
それはそれで知能の一種かもしれませんが、記号そのものを自分で作り出して意味を与えて行くような能力が必要です。

この本は、その記号ができてくる仕組みを、ロボットに実装することで探ろうと言うものです。

ぬいぐるみやガラガラなどのおもちゃを分類する方法をどうやってつくりだすのか。

人間が発言した切れ目のない空気の震えから、教えられることなく(通常はどこまでが「あ」で、どこからが「い」かを教えてもらうことはありません)どうやって音素や単語を切り分けて行くのか。

さらに、できた記号を人間と、どの様にして共有するのか。

それをロボットとベイジアンネットワーク等の手法を駆使して実現して行きます。

また、このような作って理解する方法である「構成論的アプローチ」が、これまでの科学の手法では扱いにくい、「主体性を持つもの」を扱うための新たな手法として重要であることを示します。

アルゴリズムの話や(簡単な説明はしてあります)、色々な考えの引用もあり、全く知識がないと少し難しいかもしれませんが、この本を手引きに調べてゆくのにもいい本だと思います。

とても面白く、お勧めです。