ヨーロッパの機械式の計算機には「パスカリーヌ」に始まり、「アリスモメー
ター」などがありますが、これらの多くはお金の計算を目的としたものだった
ようです。
一方、ヨーロッパでは16世紀頃から、お金のための計算の他に、占星術を目的にした天体観測のような、物の量を正確に測定して、それらの関係を導き出す「科学のための計算」が発展してゆきます。
ですが、最初の頃は、古代のバビロニア由来の60進数を使っていて、記述も計算も簡単ではなかったようです。
60進法は、角度や時間に今も残っていて、計算に悩まされることがあるのではないでしょうか。