G.M. ワインバーグ氏は、ソフトウエア技術の世界に、心理学など人間の活動としての観点を重視した『プログラミングの心理学』を始めとした沢山の著作で有名な人です。
実践で思い出しやすいよう、ノウハウを法則にして印象づけるのが上手で、著作からは、考え方や物事への接し方に少し幅をもたせられるような、硬直した思考に陥りそうなときに抜け出すためのヒントを与えてもらいました。
著作『スーパーエンジニアへの道』の最後にあるように、感謝は他の人に返してやるのがよいのでしょう。
そこで、ささやかながらここに著作を紹介しておくことにします。
『コンサルタントの秘密』、『スーパーエンジニアへの道』
「コンサルタント」や「エンジニア」のノウハウの本ですが、
前者は他人が主導する場合に、後者は自分が主導する場合に、どういうポイントや落とし穴があるのかを教えてくれる本でもあります。
翻訳が奇妙でちょっと読みにくいところもありますが、得られることがあると思います。
『一般システム思考入門』
このブログで扱っているような文脈では、これが面白いと思います。
上の三冊よりは硬い本で、ちょっと読みにくいですが、物事を入出力を持ったものの集まりである「システム」として「みる」とはどういうことで、どういう限界を持っているのかについての本です。
『ワインバーグの文章読本』
物書きとしてのワインバーグのノウハウが公開されている本です。
言葉の使い方や実際の構成の方法よりも、アイデアをどうやって集めて、何に注意して形にしてゆくかについての本です。