チューリングマシンと同じ能力を持つ、「ラムダ計算」のはなしの続きです。
ラムダ計算では、「関数」つまり、「何かを入れると、それを使って、ルールに沿って作られた結果が出てくるもの」で計算を表現します。
そのルールでやることは基本的に一つで、入ってきた記号で指定された部分を置きかえるだけです。(β簡約)
こんなに単純なもので、何でも計算が出来るのか…?というわけで、どうやったらできるのかを、この後見てゆきます。
まず、関数には一度にひとかたまりだけ(一文字だけではなくて、関数一つ、など)が入れられますが、2つのものを入れたい場合にも、関数の結果が関数になるようにすれば、順番に複数の物を入れてゆくことができるようになります。これをカリー化と言います。
次回は分岐やループをどうするかを見ます。予定です。