ロシアで作られたプログラム「ユージン」が、チューリングテストの大会で33%の人から人間だと判定されて合格となったそうです。
33%というのは、チューリングが「五分間で、正しい判断をする人(機械だと見破る人)が70%を超えない」を条件としていたからなのでしょう。人間でも機械だと判定されることはあるようですし。
Eugene—the supercomputer, not 13-year-old—first to beat the Turing Test
こちらの記事によると、「13歳で、何でも知っているようなことを言うが、実は何でも知っているわけではない」というキャラ作りに力を入れたとのこと。
確かに相手に人格が感じられたほうが、人間っぽいのかもしれません。しかも、いかにも居そうな人格が。
逆に、「知能があるロボット」というキャラクターはこのテストを通りにくいということになりそうです。
記事の最後では、知識がないことへの不満も出ていることが書かれていますが、知識があればいいかというと、そうも思えません。何でも知っているよりも、むしろ知らないことを適当にごまかすほうが、人間らしいし、知能らしいのではないかとも思います。
チューリングテストは「知能」というものの一面を、きちんと決められた手続きで判定できるためのテストですが、これが知能のすべてというわけではなくて、
だから、WATSONのようにクイズ番組で優勝したり、ROBOCUPのようにサッカーをしてみたり、入学試験に合格をしようとしてみたり、いろいろな「知能」にあわせた目標が作られているのでしょう。
こういうテストに色々と受かるものが知能なのか、それともそれらの結果として、これが肝、というのが見つかってくるのか…さてどうなるのでしょうか・・・