- しばらく前ですが、マンガに感想をいただきました。ありがとうございます。お礼に拍手の絵を変えてみました。
- 「はじめに」のページにコメント欄をつけてみました。
最近は人工知能「ブーム」が終わりつつある、なんて言葉もささやかれ始めたようです。が、人工知能ブームはこれまでも何度も起こってきました。
ブームは終わった?
ガートナーという調査会社に「ハイプサイクル」なるものがあります。
技術は「黎明期」から「過度な期待」「幻滅期」などを経て、実用化された「安定期」に至るという、技術流行の解釈シナリオです。「過剰な期待」の期間は終わったのかもしれません。しかし、できることは大きく広がりました。この後には実用化に向けた努力が続きますが、何から何まで、できるようになったわけではありません。
学習して、認識して、スクリプトに沿った会話をする、「スタートレック」の「コンピュータ」の様なものは現実にできつつあります。
[1]昔のアメリカの人気SFドラマ。宇宙船のコンピュータとして今でいうSiri … Continue reading
最近の自動車はしゃべるようですが、ナイトライダーのK.I.T.T のように柔軟で自由な会話ができるわけではないと思います。[2]一度は死んでよみがえったマイケルが、人工知能を搭載した車 K.I.T.T を相棒に、様々な事件を解決してゆく、昔のアメリカのドラマおそらくK.I.T.T は都合の良いフィクションで、実現はできないとは思いますが、今のAIは、意味を理解せず、志向性も持たないがゆえに融通も効かない、「弱いAI」であることも確かに思えます。
コンピュータのできることは、あくまでも記号をルールに従ってかき回すことでしかありません。それどころか、テープ(メモリ)が有限な以上、チューリングマシンですらありません。入力に応じて書き換わってゆく能力をもちますが、有限長の文字列を、入力に従って遷移してゆくものを越えることはないでしょう。
ですが、人間と同等な知能に、ミラクルが必要であるとも思っていません。神経の微小管などから宇宙の意志や自由意思が人間に流れ込んでくるようなことを想定する必要はないでしょう。無限の精度のアナログ計算を活用したものですらない、と思っています(脳はノイズが多すぎるようですから)。
クオリアの謎は解けず、個別の人間と全く同じ動きをすることはないにしても、人間が気が付かない程度にはシミュレーションすることはできると思っています。
こちらとしては、引き続きちょっとでも関係ありそうなものを取り込んで、読めば読むほど、その外側ってどうなっているんだっけ?という謎が広がり、答えがちっとも見えてこない、まさに迷宮を目指してゆきたいとおもっています。
次のブームまで…