マンガ-5.c 「計算機と意味」志向性

今回の、志向性の話もサールによる話です。

「計算機は計算をしているのか」という話と似た話で、記号の意味や指し示すものを外から与えられて、ルールに従って文字をごちゃごちゃ動かしても(統語論)、意味自体を作り出すことにはならないんじゃないの?(意味論)という問いです。
そのポイントとしているのが、記号が何かを指し示すための「志向性」という能力のようです。

この話は準備中ですが、漫画のページはこちら

ここで中国語の部屋に戻ると、この「志向性」は人間しか持っていないのに、中国語の部屋の中に人を入れても、この志向性が動作?しないから駄目。と言いたい様です。

要するに、謎の志向性実現モジュールとして、人間を突っ込んだわけですね。

ですが、志向性の条件と、人間だけがそれを持てる理由、は十分示されているわけではないようで、機械がそれを持てない、と示されたわけでは無いように思えます。