アリストテレスの名辞論理学に対して、その後の時代のストア派によって作られた論理学は、今の命題論理学に近いものだったようです。
とは言え、それがそのまま現代の論理学につながったわけではなく、その間には何百年もの年月と、論理学についての研究の結果、フレーゲやパースらによって、形式化された論理学となったようです。
また、命題論理学に相当する推論は、アリストテレスでの著作でも使われていて、論理学として整備されていなくても、人間の推論としては一般的に使われているもののようです。
ちなみにストア派は、個別の物だけを認めていたので、「名前」があらわす「普遍」は頭の中にだけあるものだと考えたようです。発せられた言葉も「物」だと考えた様で、そういうこともありアリストテレスの名辞論理学とは異なる論理学を作ることになったようです。