マンガ 13.k コンピュータの歴史11 電気を使った計算機

機械で記号を使った計算機を作るのは難しい…。そこで、実現のための物理現象として白羽の矢が立ったのが、新しく発見・応用されていた「電気」でした。

電気は電線で自由に引き回すことが出来たり、歯車などに比べてずっと使いやすい性質を持っています。また、電気でスイッチを作りさえすれば、論理回路を作ることが出来ます。論理回路さえあればどんな計算でも出来るようになるまであと一歩です。(はじめから「論理回路」の応用として理解されていたわけではないようですが。)

最初に計算機に応用されたのは、どちらかと言うとお金の計算に近い、人間の数を数える仕事「国勢調査」でしたが、その後、科学のための計算にも利用されるようになります。

ただ、時代を反映して、使われた科学・物理学の計算は、大砲の射表や水爆開発など、軍事のための応用が多かったようです。このあとも、軍事への応用の動機と、そのために投入されるお金が、コンピュータの発展の歴史では無視できない要素となったようです。トランジスタ、サイバネティクス、人工知能、オンラインシステム(SAGEの応用)、インターネット…これら技術もそういったものの一部と言えると思います。

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